Subclavian steal syndromeの2治験例

無名動脈や左鎖骨下動脈起始部の閉塞性病変などにより惹き起こされるsubclavian steal syndromeに対する外科的療法は, 従来のtransthoracic approachから手術侵襲がより少なくより安全に行えるextrathoracic approachに変わりつつある. 一方, 近年のinterventional radiologyの進歩により, 末梢血管の血行再建術は観血的方法に加えてpercutaneous transluminal angioplasty(PTA)が試みられるようになり, 最近ではその適応が拡大され頭頸部の血管へも応用されっつある2, 11, 31,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1984, Vol.24 (11), p.876-880
Hauptverfasser: 山形専, 寺浦哲昭, 弓取克弘, 阿部弘毅, 中村圭也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:無名動脈や左鎖骨下動脈起始部の閉塞性病変などにより惹き起こされるsubclavian steal syndromeに対する外科的療法は, 従来のtransthoracic approachから手術侵襲がより少なくより安全に行えるextrathoracic approachに変わりつつある. 一方, 近年のinterventional radiologyの進歩により, 末梢血管の血行再建術は観血的方法に加えてpercutaneous transluminal angioplasty(PTA)が試みられるようになり, 最近ではその適応が拡大され頭頸部の血管へも応用されっつある2, 11, 31, 35). 我々は, 無名動脈の閉塞によるsubclavian steal syndrome症例に対しaxillo-axillary bypassで, また左鎖骨下動脈起始部の閉塞による症例に対してはPTAにて治療を行い, いずれも良好な結果を得た. そこで, この2症例を呈示し, subclavian steal syndromeに対する治療法に関し若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:0470-8105