モヤモヤ病に合併した頭蓋内動脈瘤の意義

近年モヤモヤ病に合併した頭蓋内動脈瘤の報告が相次いでおり, 今回我々はモヤモヤ病に合併した動脈瘤と通常の嚢状脳動脈瘤との差異につき検討したので報告する. 対象および検討方法 対象は, 頭蓋内動脈瘤を合併したモヤモヤ病例の文献報告51例であり, そのなかにはprimitive trigeminal arteryをも合併していた自験1例21)が含まれる. なおこれらの選択に際し, 脳血管写上最大径1mm以上の陰影を示すものあるいは手術や剖検などにより最大径が1mm以上と確認されたものに限り, 1mm未満のmiliary aneurysmは除外した. これら51例を厚生省特定疾患ウイリス動脈輪閉塞症...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1984, Vol.24 (2), p.97-103
Hauptverfasser: 郭隆燦, 伊東正太郎, 山本信孝, 角家暁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:近年モヤモヤ病に合併した頭蓋内動脈瘤の報告が相次いでおり, 今回我々はモヤモヤ病に合併した動脈瘤と通常の嚢状脳動脈瘤との差異につき検討したので報告する. 対象および検討方法 対象は, 頭蓋内動脈瘤を合併したモヤモヤ病例の文献報告51例であり, そのなかにはprimitive trigeminal arteryをも合併していた自験1例21)が含まれる. なおこれらの選択に際し, 脳血管写上最大径1mm以上の陰影を示すものあるいは手術や剖検などにより最大径が1mm以上と確認されたものに限り, 1mm未満のmiliary aneurysmは除外した. これら51例を厚生省特定疾患ウイリス動脈輪閉塞症調査研究班の診断基準17)に基づき, 両側性のモヤモヤ病(以下確診例)36例1-7, 9-12, 15, 16, 18, 22, 25, 27, 31, 33, 34, 39-43, 45, 46, 49, ), 一側性のモヤモヤ病(疑診例)10例13, 28, 29, 32, 37, 42, 47, 48), および一側性か両側性か不明のモヤモヤ病(不明例)5例14, 36, 46)の3つに分類し検討を行った.
ISSN:0470-8105