進行性視力低下をきたした巨大内頸動脈瘤の1例

進行性視力低下をきたした巨大内頸動脈瘤の非破裂例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告した. 症例は63歳女性. 3年前に左視力の低下を自覚, 半年前より視力低下著明となり来院. 初診時視力は右(1.2), 左(0.1), 求心性視野狭窄, マリオットの暗点拡大, 頭蓋単純写にて鞍結節部及び後床突起の破壊像を認めた. CTでは傍トルコ鞍に円形の高吸収域を認め, 脳血管写にて左内頸動脈に26mm×27mmの動脈瘤が確認された. 手術は前床突起を削除することにより直接clippingが可能であった. 本症例は動脈瘤が徐々に増大し視神経を圧迫したと考えられ, 動脈瘤の成長という点から興味深く思わ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1983, Vol.23 (suppl), p.169-169
Hauptverfasser: 松本勝美, 正木伸, 瀧本洋司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:進行性視力低下をきたした巨大内頸動脈瘤の非破裂例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告した. 症例は63歳女性. 3年前に左視力の低下を自覚, 半年前より視力低下著明となり来院. 初診時視力は右(1.2), 左(0.1), 求心性視野狭窄, マリオットの暗点拡大, 頭蓋単純写にて鞍結節部及び後床突起の破壊像を認めた. CTでは傍トルコ鞍に円形の高吸収域を認め, 脳血管写にて左内頸動脈に26mm×27mmの動脈瘤が確認された. 手術は前床突起を削除することにより直接clippingが可能であった. 本症例は動脈瘤が徐々に増大し視神経を圧迫したと考えられ, 動脈瘤の成長という点から興味深く思われた.
ISSN:0470-8105