頸動脈内膜剥離術内シャントの考察

頸動脈内膜剥離術に際して, shuntを用いるか否かについて現在まだ議論が続いているが, 手術時間を懸念することなく確実な手術操作が可能であるという基本, また同術に習熟する機会を脳外科医に広く与えるという考え方にたてば, shunt使用の利点は大きい. しかし, shuntの使用はかえって内膜剥離操作の妨げになるなど, 諸種の不都合さを生じるとの指摘もある. そこで我々は, 従来のshuntの欠点を補うべく, shunt tubeの両先端に膨縮自在のバルーンを設けた新しい内shuntを考案した. そしてこれまでに4例の狭窄症に対する内膜剥離術に応用したので, 今回その有用性について症例を呈示...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1983, Vol.23 (suppl), p.124-124
Hauptverfasser: 古井倫士, 下沢定志, 浅野良夫, 蓮尾道明, 井上達, 寺岡正晴, 河合誠一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:頸動脈内膜剥離術に際して, shuntを用いるか否かについて現在まだ議論が続いているが, 手術時間を懸念することなく確実な手術操作が可能であるという基本, また同術に習熟する機会を脳外科医に広く与えるという考え方にたてば, shunt使用の利点は大きい. しかし, shuntの使用はかえって内膜剥離操作の妨げになるなど, 諸種の不都合さを生じるとの指摘もある. そこで我々は, 従来のshuntの欠点を補うべく, shunt tubeの両先端に膨縮自在のバルーンを設けた新しい内shuntを考案した. そしてこれまでに4例の狭窄症に対する内膜剥離術に応用したので, 今回その有用性について症例を呈示しながら報告した.
ISSN:0470-8105