特異な骨折片の移動をみた頭部外傷の1例

今回我々は, 特異な骨折片の移動を伴う頭部外傷を経験したので報告した. 症例は35歳男性で, 自動車タイヤの修理中にタイヤが破裂し, ホイールに前頭部を直撃された. 大きな皮膚の裂傷とその直下の骨の欠損がみられたが, 骨片は欠損したのではなく, そのまま後方にスライドし, 皮膚と頭蓋骨の間に入りこんでいた. 来院時, 意識は1で, その他特に神経学的所見は認めなかった. 直ちに手術施行し, 骨整復及び創縫合を行った. 硬膜は全く損傷されていず, また脳実質にも異常を認めなかった. 現在神経学的異常は認めず, 正常生活に復帰している....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1983, Vol.23 (suppl), p.8-8
Hauptverfasser: 金子伸司, 深田信久, 金子宇一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回我々は, 特異な骨折片の移動を伴う頭部外傷を経験したので報告した. 症例は35歳男性で, 自動車タイヤの修理中にタイヤが破裂し, ホイールに前頭部を直撃された. 大きな皮膚の裂傷とその直下の骨の欠損がみられたが, 骨片は欠損したのではなく, そのまま後方にスライドし, 皮膚と頭蓋骨の間に入りこんでいた. 来院時, 意識は1で, その他特に神経学的所見は認めなかった. 直ちに手術施行し, 骨整復及び創縫合を行った. 硬膜は全く損傷されていず, また脳実質にも異常を認めなかった. 現在神経学的異常は認めず, 正常生活に復帰している.
ISSN:0470-8105