パーキンソニズムの振戦に対する定位的視床手術の長期成績

1973年11月から1982年7月までに, 振戦を主訴とするパーキンソニズム15例に対し, 3例の両側手術を含む延べ18回の定位的視床手術を行った. 症例は41~76才(平均5%才)で, 男性4例, 女性11例であった. 1例は若年性パーキンソニズム, 他は特発性パーキンソニズムであった. 手術は視床腹中間核(V. im核)腹側部の破壊を目標とした. 術後, 平均3年9ヵ月経過観察した結果は, 振戦が完全に消失しADLが著明に改善した著効例が12例(67%), 緊張時に多少の振戦がみられるだけでADLが改善した有効例が5例(28%), 無効1例(5%)であった. L-Dopaの長期療法中にみら...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.215-215
Hauptverfasser: 島史雄, 中垣博之, 北村勝俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1973年11月から1982年7月までに, 振戦を主訴とするパーキンソニズム15例に対し, 3例の両側手術を含む延べ18回の定位的視床手術を行った. 症例は41~76才(平均5%才)で, 男性4例, 女性11例であった. 1例は若年性パーキンソニズム, 他は特発性パーキンソニズムであった. 手術は視床腹中間核(V. im核)腹側部の破壊を目標とした. 術後, 平均3年9ヵ月経過観察した結果は, 振戦が完全に消失しADLが著明に改善した著効例が12例(67%), 緊張時に多少の振戦がみられるだけでADLが改善した有効例が5例(28%), 無効1例(5%)であった. L-Dopaの長期療法中にみられたdiphasic dyskinesiaと思われる著明な全身性の振戦が, 両側視床手術により消失し, 社会復帰したパーキンソン病の1例をVTRで供覧した.
ISSN:0470-8105