一側性眼球突出症のCT像

一側性眼球突出症は, 腫瘍, 内頸動脈海綿静脈洞瘻, 外傷, 炎症, 内分泌疾患などのさまざまな病態にみられる. 当教室では, 過去に18例の一側性眼球突出症を経験し, 検討を加えてきたが, 今回化膿性歯槽骨炎, 歯根周囲炎に由来すると思われる海綿静脈洞炎の急性期のみに一側性眼球突出を認め, 保存的治療で治癒した1例を経験した. そこで本症例を中心に, 当教室で経験した一側性眼球突出症19例について, そのCT像の比較検討を行い報告した. 海綿静脈洞炎では, 他の眼球突出をきたす疾患にみるようなmass lesionは認められず, 境界不鮮明なhigh densityが眼球後上方に認められる....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.195-195
Hauptverfasser: 高崎孝二, 西沢輝彦, 妹尾包人, 楠元和博, 三原忠紘, 朝倉哲彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:一側性眼球突出症は, 腫瘍, 内頸動脈海綿静脈洞瘻, 外傷, 炎症, 内分泌疾患などのさまざまな病態にみられる. 当教室では, 過去に18例の一側性眼球突出症を経験し, 検討を加えてきたが, 今回化膿性歯槽骨炎, 歯根周囲炎に由来すると思われる海綿静脈洞炎の急性期のみに一側性眼球突出を認め, 保存的治療で治癒した1例を経験した. そこで本症例を中心に, 当教室で経験した一側性眼球突出症19例について, そのCT像の比較検討を行い報告した. 海綿静脈洞炎では, 他の眼球突出をきたす疾患にみるようなmass lesionは認められず, 境界不鮮明なhigh densityが眼球後上方に認められる.
ISSN:0470-8105