脊髄硬膜外リンパ肉腫の1例
症例は12才女子. 両側大腿部および側腹部の疼痛で発症し, その後さらに下肢対麻痺, 臍上3cm以下の知覚障害, および膀胱直腸障害が出現した. ミエログラフィーおよびCTスキャンで, 第6~11胸椎のレベルの硬膜外腔にmass lesionを認めた. 第5~11胸椎の椎弓切除術を行ったところ, 第8・9胸椎の高さを中心に, 肉腫様組織が脊髄を右後方から左前方へ圧迫していた. 脊髄硬膜との癒着はほとんどなく, 腫瘍組織をほぼ全摘した. 組織診断はlymphosarcoma, Rappaport分類ではlymphocytic lymphoma well differentiated diffus...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.185-185 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は12才女子. 両側大腿部および側腹部の疼痛で発症し, その後さらに下肢対麻痺, 臍上3cm以下の知覚障害, および膀胱直腸障害が出現した. ミエログラフィーおよびCTスキャンで, 第6~11胸椎のレベルの硬膜外腔にmass lesionを認めた. 第5~11胸椎の椎弓切除術を行ったところ, 第8・9胸椎の高さを中心に, 肉腫様組織が脊髄を右後方から左前方へ圧迫していた. 脊髄硬膜との癒着はほとんどなく, 腫瘍組織をほぼ全摘した. 組織診断はlymphosarcoma, Rappaport分類ではlymphocytic lymphoma well differentiated diffuse typeであった. 発症約2ヵ月後に末梢血中に腫瘍細胞を認め, 悪性リンパ腫の白血病化との診断で, 化学療法・放射線療法を行った. 肝シンチ, Ga-シンチ, 胸腹部CTでは異常所見を認めず, 臨床的に脊髄硬膜外腔に原発したlymphosarcomaと推測した. |
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ISSN: | 0470-8105 |