高X線吸収陰影を呈したepidermoidの1症例

EpidermoidのCT像は一般にhomogeneous low densityを示し, enhancement効果のないことが特徴と言われている. 今回我々は, diffuseにhigh densityを呈したepidermoidの1例を経験したので報告した. 症例は59才男性. 1980年夏頃より時折両下肢のしびれ感を自覚し, CT検査で右小脳橋角部腫瘍を疑われ入院した. 神経学的検査では特記すべきことはなかった. Plain CTでHounsfield値+61~69, 長径9mmのhomogeneous high density areaを認め, enhanced CTで+66~82と...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.182-182
Hauptverfasser: 中野敬, 久門良明, 矢野正仁, 榊三郎, 松岡健三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:EpidermoidのCT像は一般にhomogeneous low densityを示し, enhancement効果のないことが特徴と言われている. 今回我々は, diffuseにhigh densityを呈したepidermoidの1例を経験したので報告した. 症例は59才男性. 1980年夏頃より時折両下肢のしびれ感を自覚し, CT検査で右小脳橋角部腫瘍を疑われ入院した. 神経学的検査では特記すべきことはなかった. Plain CTでHounsfield値+61~69, 長径9mmのhomogeneous high density areaを認め, enhanced CTで+66~82と軽度のenhancementを呈した. Metrizamide CTでは同部位にfilling defectがみられた. 12月24日右後頭下開頭を施行. 三叉神経から迷走神経までの錐体部後面に, 凹凸不整で黄白色を呈する充実性の腫瘍を認め, 腫瘍は各脳神経と癒着していた. 腫瘍をpiecemealに亜全摘した. 組織学的には, 周囲結合織の増生とその部位への異物反応性炎症像, およびhemosiderinの沈着を伴うepidermoidであった.
ISSN:0470-8105