クモ膜下出血で発症し死亡した急性白血病の1例
症例は31才女性. 入院の4日前38℃の発熱をきたし, 2日前より39℃の高熱持続, 1日前より霧視と間歇的頭痛, 嘔吐あり. 入院時意識清明, 両側眼底出血あり. 髄液は血性で圧290mmH_2 O, CT・脳血管撮影にては異常を認めず. 白血球数16, 000, ヘマトクリットは14%と強度の貧血あり, 出血時間は18分以上と遅延していた. 入院の夜再出血をきたし昏睡となる. 血液像解析にて急性白血病の診断確定. 入院後5日目に死亡した. 我々の病院では急性・慢性合わせた白血病48例(5年間)のうち5例に致死的頭蓋内出血がみられた. 1例はクモ膜下出血をきたし, 小康を得たのち2週間後に大...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.146-146 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は31才女性. 入院の4日前38℃の発熱をきたし, 2日前より39℃の高熱持続, 1日前より霧視と間歇的頭痛, 嘔吐あり. 入院時意識清明, 両側眼底出血あり. 髄液は血性で圧290mmH_2 O, CT・脳血管撮影にては異常を認めず. 白血球数16, 000, ヘマトクリットは14%と強度の貧血あり, 出血時間は18分以上と遅延していた. 入院の夜再出血をきたし昏睡となる. 血液像解析にて急性白血病の診断確定. 入院後5日目に死亡した. 我々の病院では急性・慢性合わせた白血病48例(5年間)のうち5例に致死的頭蓋内出血がみられた. 1例はクモ膜下出血をきたし, 小康を得たのち2週間後に大量脳出血をきたしている. 急性白血病死亡における頭蓋内出血は50%と言われており, 初発症状が頭蓋内出血として, 脳神経外科に直接紹介されてくる場合も少なくないであろう. 診断は急を要し, 重要な疾患であると考えた. |
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ISSN: | 0470-8105 |