単純ヘルペス脳炎の2治験例
症例1:28才女性. 発熱, 意識障害, 痙攣. 神経症状左右差なく, CT著変なし. 抗ウィルス剤の投与なしで(てんかんのみを残して)治癒. 血清ウィルス抗体価の上昇により単純ヘルペス(以下単ヘと略)脳炎と診断. 症例2:52才女性. 意識障害, 発熱, 痙攣, 右片麻痺, 全失語. CTにて左側頭・両側前頭葉などに低吸収域. 髄液所見などにより単へ脳炎と診断. Ara-C-Ara-Aなどにより加療したが失外套症候群へ移行した. きわめて予後不良(死亡率40~50%)とされる単ヘ脳炎の2治験例を比較検討し, 単へ脳炎研究会による診断基準, ELISA係数の有用性ならびに副作用の少ないAra-...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.116-116 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例1:28才女性. 発熱, 意識障害, 痙攣. 神経症状左右差なく, CT著変なし. 抗ウィルス剤の投与なしで(てんかんのみを残して)治癒. 血清ウィルス抗体価の上昇により単純ヘルペス(以下単ヘと略)脳炎と診断. 症例2:52才女性. 意識障害, 発熱, 痙攣, 右片麻痺, 全失語. CTにて左側頭・両側前頭葉などに低吸収域. 髄液所見などにより単へ脳炎と診断. Ara-C-Ara-Aなどにより加療したが失外套症候群へ移行した. きわめて予後不良(死亡率40~50%)とされる単ヘ脳炎の2治験例を比較検討し, 単へ脳炎研究会による診断基準, ELISA係数の有用性ならびに副作用の少ないAra-Aによる早期治療の重要性について考察した. |
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ISSN: | 0470-8105 |