新生児後頭蓋窩AVMの1例

〈症例〉生後7日目男児. 現病歴:満期頭位正常分娩. 仮死なく, 体重3, 500g. 生後6日目より哺乳力低下, 啼泣減弱. 生後7日目に嘔吐出現. 入院後経過:大泉門膨隆, 頭蓋骨縫合離開, 血性髄液を認む. また, 頭部CTにて後頭蓋窩硬膜下血腫が, 左椎骨動脈撮影にて左後下小脳動脈外側にAVMを認む. 緊急にて後頭下開頭術施行. 硬膜下血腫除去後, 左小脳扁桃内側にAVM確認. Feeding arteryのclippingおよびAVM焼灼を行った. 考察:硬膜下血腫を伴う新生児後頭蓋窩AVMは非常にまれな疾患であるが, その発見のためには脳血管撮影が重要な検査であることを強調したい....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.100-100
Hauptverfasser: 篠田淳, 岩井知彦, 船越孝, 坂井昇, 山田弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〈症例〉生後7日目男児. 現病歴:満期頭位正常分娩. 仮死なく, 体重3, 500g. 生後6日目より哺乳力低下, 啼泣減弱. 生後7日目に嘔吐出現. 入院後経過:大泉門膨隆, 頭蓋骨縫合離開, 血性髄液を認む. また, 頭部CTにて後頭蓋窩硬膜下血腫が, 左椎骨動脈撮影にて左後下小脳動脈外側にAVMを認む. 緊急にて後頭下開頭術施行. 硬膜下血腫除去後, 左小脳扁桃内側にAVM確認. Feeding arteryのclippingおよびAVM焼灼を行った. 考察:硬膜下血腫を伴う新生児後頭蓋窩AVMは非常にまれな疾患であるが, その発見のためには脳血管撮影が重要な検査であることを強調したい.
ISSN:0470-8105