脳動脈瘤の手術時期に関する検討

1974年より1977年にかけて経験した脳動脈瘤症例75例に対し, 意図的晩期手術を施行し, 1980年より1981年6月までの41例に対し早期手術を施行した. 手術例は, 前者が62例根治手術率が82.6%, 後者が39例, 95%であった. 手術成績はgood+fairの予後良好群が79%, poor+deathの予後不良群が21%で両者に差はなかった. 非手術例を含めた治療成績では, 前者が10%程度予後不良群が多かった. 予後不良因子である再出血も早期手術群では少なく, spasm発生率は早期手術では高いがspasmによる死亡は逆に低かった. Hunt & Hess Grade...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.99-99
Hauptverfasser: 勝又次夫, 土井昭成, 太田昌幸, 長屋敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1974年より1977年にかけて経験した脳動脈瘤症例75例に対し, 意図的晩期手術を施行し, 1980年より1981年6月までの41例に対し早期手術を施行した. 手術例は, 前者が62例根治手術率が82.6%, 後者が39例, 95%であった. 手術成績はgood+fairの予後良好群が79%, poor+deathの予後不良群が21%で両者に差はなかった. 非手術例を含めた治療成績では, 前者が10%程度予後不良群が多かった. 予後不良因子である再出血も早期手術群では少なく, spasm発生率は早期手術では高いがspasmによる死亡は逆に低かった. Hunt & Hess Grade別に手術成績をみると, IおよびIIではほとんど予後良好なのに対し, IIIでは予後不良群が30%, IVでは80%あり, この治療成績の向上が課題である.
ISSN:0470-8105