高血圧性被殻出血の局所脳血流量の検討

高血圧性被殻出血例について脳血流量の測定を行い, その経時的変化およびCT所見との関連性などについて検討した. 対象は高血圧性被殻出血28例であり, 平均年齢52.6才, 男性16例, 女性12例である. これらの症例について, Novo Cerebrographを使用し^^133 Xeの内頸動脈内注入法22回, 吸入法20回の脳血流量測定を行った. CT上の血腫サイズとmidline shiftについて, 脳血流量の低下との関連性を検討した結果, (1)血腫の大きさは脳血流量の低下には相関しなかった, (2)CT上のmidline shiftが脳血流量の低下によく相関する, (3)したがって...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.9-9
Hauptverfasser: 佐々木雄彦, 岡田好生, 井出渉, 佐藤純人, 荒清次, 松崎隆幸, 堀田隆史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:高血圧性被殻出血例について脳血流量の測定を行い, その経時的変化およびCT所見との関連性などについて検討した. 対象は高血圧性被殻出血28例であり, 平均年齢52.6才, 男性16例, 女性12例である. これらの症例について, Novo Cerebrographを使用し^^133 Xeの内頸動脈内注入法22回, 吸入法20回の脳血流量測定を行った. CT上の血腫サイズとmidline shiftについて, 脳血流量の低下との関連性を検討した結果, (1)血腫の大きさは脳血流量の低下には相関しなかった, (2)CT上のmidline shiftが脳血流量の低下によく相関する, (3)したがって, 高血圧性被殻出血例の脳血流量の低下は, 血腫による脳組織の圧迫, 変形および周囲の微小循環の悪化と, それに基づく浮腫の発生などの加わった結果であると考えられる, という結論を得た.
ISSN:0470-8105