中硬膜動脈起源眼動脈の検討
選択的内頸動脈造影と外頸動脈造影を行った159症例211側の検討で, 中硬膜動脈起源眼動脈枝は51側24.2%に認めた. 対象を閉塞性脳血管障害, 頭蓋内動静脈奇形, 顔面・眼窩の血管腫, 顔面・眼窩・頭皮の疾患, 脳腫瘍その他頭蓋内疾患の5群に分けてその出現率を比較したが, 統計学的に有意の差を認めなかった. 中硬膜動脈起源眼動脈枝の出現様式は, 中硬膜動脈よりHyrtl管または上眼窩裂を通してlacrimal Aのみ造影されるもの14.7%, lacrimal Aおよび他の眼動脈枝が造影され, 内頸動脈造影でも同様の眼動脈枝が造影されるもの7.1%, 中硬膜動脈よりocular compl...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (suppl), p.3-3 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 選択的内頸動脈造影と外頸動脈造影を行った159症例211側の検討で, 中硬膜動脈起源眼動脈枝は51側24.2%に認めた. 対象を閉塞性脳血管障害, 頭蓋内動静脈奇形, 顔面・眼窩の血管腫, 顔面・眼窩・頭皮の疾患, 脳腫瘍その他頭蓋内疾患の5群に分けてその出現率を比較したが, 統計学的に有意の差を認めなかった. 中硬膜動脈起源眼動脈枝の出現様式は, 中硬膜動脈よりHyrtl管または上眼窩裂を通してlacrimal Aのみ造影されるもの14.7%, lacrimal Aおよび他の眼動脈枝が造影され, 内頸動脈造影でも同様の眼動脈枝が造影されるもの7.1%, 中硬膜動脈よりocular complexを除く眼動脈枝が, 内頸動脈造影ではocular complexのみ造影されるもの0.5%, 中硬膜動脈より眼動脈校すべてが造影され, 内頸動脈造影では眼動脈の造影を認めないもの1.9%であった. 中硬膜動脈起源眼動脈枝は1)側副路, 2)眼窩内組織への血液供給, 3)病的状態での栄養血管としての臨床的意義があり, それぞれの臨床例を提示した. |
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ISSN: | 0470-8105 |