ポジトロンCTの使用経験

ポジトロンの医学利用の歴史は古いが4)24), 近年に至り, サイクロトロン核医学, とりわけポジトロンが急速に注目されてきている11). その中心に, 周辺諸科学の進歩・技術の発達を基盤としたpositron emission CT(PCT)があるといえる. ポジトロンおよびPCTについての詳細はすでに述べられているが13)21), かいつまんで述べると, ポジトロン核種から放出されたポジトロンは, 周囲の電子と結合して消滅する. このとき2個の消滅光子を放出するが, この光子は511KeVのエネルギーを持ち, 180度相反する方向に進む. この光子を同時計測法によって検出し, 画像再構成を...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1981, Vol.21 (10), p.1079-1084
Hauptverfasser: 高島常夫, 山浦晶, 宍戸文男, 舘野之男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ポジトロンの医学利用の歴史は古いが4)24), 近年に至り, サイクロトロン核医学, とりわけポジトロンが急速に注目されてきている11). その中心に, 周辺諸科学の進歩・技術の発達を基盤としたpositron emission CT(PCT)があるといえる. ポジトロンおよびPCTについての詳細はすでに述べられているが13)21), かいつまんで述べると, ポジトロン核種から放出されたポジトロンは, 周囲の電子と結合して消滅する. このとき2個の消滅光子を放出するが, この光子は511KeVのエネルギーを持ち, 180度相反する方向に進む. この光子を同時計測法によって検出し, 画像再構成を行っている. 高エネルギーであること, 同時計測法による検出などにより, single photon emission CT(RCT)と比較し, 空間分解能の向上と, より厳密な吸収補正がもたらされ, 定量化が可能となってくる. ポジトロン放出核種としては, 主として短半減期の^^11 C, ^^13 N, ^^15 O, ^^18 F等が使用されている. これらは, 生体構成ないしは類似の元素のアイソトープであり, また, 各種の薬物・生化学的物質の主要構成物質のアイソトープでもある.
ISSN:0470-8105