頭蓋内germ cell tumorにおける血中AFPおよびHCGの診断学的意義について
癌における, いわゆる広義の胎児性癌抗原の研究の発展はめざましいものがある. ソ連のAbelevにより実験肝癌を有するマウス血清中にα_1 -fetoprotein(AFP)が存在することが報告されて以来2), ヒトの肝癌でもAFPが産生されることが次第に明らかとなった. さらに1967年Abelevが, testisの悪性奇形腫患者血清中にもAFPが存在することを報告して以来1), 主として泌尿科方面よりAFP陽性例がかなり報告されるようになった. AFPは沈降恒数4.5s, 分子量64,600ないし72,000のわずかに糖を含む糖蛋白で, さらに分子量23,000の小分子, 分子量46,0...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1980, Vol.20 (12), p.1197-1202 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 癌における, いわゆる広義の胎児性癌抗原の研究の発展はめざましいものがある. ソ連のAbelevにより実験肝癌を有するマウス血清中にα_1 -fetoprotein(AFP)が存在することが報告されて以来2), ヒトの肝癌でもAFPが産生されることが次第に明らかとなった. さらに1967年Abelevが, testisの悪性奇形腫患者血清中にもAFPが存在することを報告して以来1), 主として泌尿科方面よりAFP陽性例がかなり報告されるようになった. AFPは沈降恒数4.5s, 分子量64,600ないし72,000のわずかに糖を含む糖蛋白で, さらに分子量23,000の小分子, 分子量46,000の中分子にわかれる. AFPは正常胎児では肝および卵黄のうで産生され, 一方肝癌では癌細胞の細胞質内疎面小胞体, 遊離リボゾームで産生される. また血中の半減期は3.5日ないし3.69日である. |
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ISSN: | 0470-8105 |