聴性脳幹反応(BSR)とblink reflexによる急性重症脳損傷における脳幹障害の評価
脳幹内の異なる系路を介する聴性脳幹反応(auditory brain stem response, BSR)と三叉神経の電気刺激により誘発されるblink reflex, この両者を検討することにより急性重症脳損傷における脳幹障害の評価を試みた. 対象は急性重症脳損傷25症例(頭部外傷4, 高血圧性脳内出血8, 破裂脳動脈瘤5, 脳梗塞4, 脳膿瘍1, 薬物中毒1, 急性無酸素症2)である. また障害部位により分けると, テント上病変14例, テント下病変8例, diffuse cerebral damage 3例である. (1)テント上病変ではblink reflexのlatere Hex...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1979, Vol.19 (suppl), p.123-123 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳幹内の異なる系路を介する聴性脳幹反応(auditory brain stem response, BSR)と三叉神経の電気刺激により誘発されるblink reflex, この両者を検討することにより急性重症脳損傷における脳幹障害の評価を試みた. 対象は急性重症脳損傷25症例(頭部外傷4, 高血圧性脳内出血8, 破裂脳動脈瘤5, 脳梗塞4, 脳膿瘍1, 薬物中毒1, 急性無酸素症2)である. また障害部位により分けると, テント上病変14例, テント下病変8例, diffuse cerebral damage 3例である. (1)テント上病変ではblink reflexのlatere Hex R_2 は2例を除いて全例消失. Early reflex R_1 の出現は14例中8例. 一方BSRは14例中10例ほぼ正常パターンを呈し抑制がきわめて少なかった. テント下病変のうちintrinsic lesionではR1およびR2の消失が6例中5例. 一方BSRは消失3, 出現3で明らかな差異なし. またextrinsic lesionではblink reflex, BSRとも比較的抑制は少なかった. |
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ISSN: | 0470-8105 |