髄液短絡装置の流量測定法

水頭症の治療の目的で設置されたshunt systemが正常に機能しているかどうかを判定するために, いくつかの検査法が考察されてきたが, 未だに十分な判定方法がないのが現状である. 我々はshuntが正常に働いているかどうか, さらに機能しているのであれば, 各症例に必要かつ十分な髄液が流れているかどうかを知るために, radioisotopc(RI)を用いた髄液流量(shunt flow)の定量的測定法を考案し, 臨床例に応用した. この方法について紹介し, 臨床例の検査成績について分析する. 髄液流量測定法(flow study)および結果 1.In vitroの実験 一定量の容器の中に...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1979, Vol.19 (9), p.909-915
Hauptverfasser: 松岡好美, 端和夫, 河原崎篤, 大川直澄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水頭症の治療の目的で設置されたshunt systemが正常に機能しているかどうかを判定するために, いくつかの検査法が考察されてきたが, 未だに十分な判定方法がないのが現状である. 我々はshuntが正常に働いているかどうか, さらに機能しているのであれば, 各症例に必要かつ十分な髄液が流れているかどうかを知るために, radioisotopc(RI)を用いた髄液流量(shunt flow)の定量的測定法を考案し, 臨床例に応用した. この方法について紹介し, 臨床例の検査成績について分析する. 髄液流量測定法(flow study)および結果 1.In vitroの実験 一定量の容器の中に均等に拡散したRIが, 均一の速度で流し出されると仮定すると, 単位時間にその容器に出入りする液体の流量qは, 容器内の放射能の減衰を測定することにより, q=V・log2/T_1/2 V:容器の容量 T_1/2 :容器内の放射能の半減時間 として計算することができる. この原理を応用して, まずshunt flowの測定が可能であるか否かを検討した.
ISSN:0470-8105