高令者脳動脈瘤に対する手術適応
近年手術手技, 術前術後管理の進歩, 発展に伴い, 脳動脈瘤に対して積極的に頭蓋内直達手術が行われるようになり, その手術成績も著しく向上している. しかし脳動脈瘤破裂以前から加令による全身機能の低下, 予備能力, 回復力の減少およびさまざまな合併症の存在する高令者脳動脈瘤症例に対する治療方針を検討した報告は少なく, 現在なお一定の治療方針が確立されていない. そのため平均寿命の延長による老年層の増加とともに, 臨床上遭遇する機会が多くなった高令者症例の治療にあたって苦慮する場合が多い. そこで我々は現在までに経験した高令者脳動脈瘤症例において, 特に頭蓋内直達手術施行例を中心に, これら症例...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1977, Vol.17 (6), p.525-532 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年手術手技, 術前術後管理の進歩, 発展に伴い, 脳動脈瘤に対して積極的に頭蓋内直達手術が行われるようになり, その手術成績も著しく向上している. しかし脳動脈瘤破裂以前から加令による全身機能の低下, 予備能力, 回復力の減少およびさまざまな合併症の存在する高令者脳動脈瘤症例に対する治療方針を検討した報告は少なく, 現在なお一定の治療方針が確立されていない. そのため平均寿命の延長による老年層の増加とともに, 臨床上遭遇する機会が多くなった高令者症例の治療にあたって苦慮する場合が多い. そこで我々は現在までに経験した高令者脳動脈瘤症例において, 特に頭蓋内直達手術施行例を中心に, これら症例の治療に際し生ずるさまざまな問題点について検討を加え, それに基づいて本症に対する治療方針に関し若干の考察を試みた. |
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ISSN: | 0470-8105 |