脳室腹腔連絡術におけるslit増設法の効果と過排液防止について
目的:我々は脳室腹腔連絡術(V-Pshunt)後の不調防止の目的で, Ames Dow Comingsetの腹腔側管にslitを増設使用することを考案し, これにより閉塞発生率を低下させうることを報告してきた. 上記によるV-P shuntを受けた症例のうち低髄液圧症状を示すものが往々にしてみられたので, 今回slit増設使用法のmeritとdemeritについて検討することとした. すなわちslit増設群と非増設群との間で, 腹腔側管閉塞によるshunt不調発生率および低髄液圧症状発現率を比較検討した. さらに低髄液圧症状を示した症例に我々が考案したantisiphon ball valve...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1976, Vol.16 (suppl), p.50-50 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:我々は脳室腹腔連絡術(V-Pshunt)後の不調防止の目的で, Ames Dow Comingsetの腹腔側管にslitを増設使用することを考案し, これにより閉塞発生率を低下させうることを報告してきた. 上記によるV-P shuntを受けた症例のうち低髄液圧症状を示すものが往々にしてみられたので, 今回slit増設使用法のmeritとdemeritについて検討することとした. すなわちslit増設群と非増設群との間で, 腹腔側管閉塞によるshunt不調発生率および低髄液圧症状発現率を比較検討した. さらに低髄液圧症状を示した症例に我々が考案したantisiphon ball valve(ABV)を使用した結果も併せて報告する. 方法および効果:諸種原因による水頭症90例における延べ127回のV-Pshunt中, slit増設群は82例延べ111回, 非増設群は15例延べ16回である. 腹腔側管閉塞を原因とするshunt不調数は増設群10回(10%), 非増設群4回(29%)であった. |
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ISSN: | 0470-8105 |