頭蓋内Human Chorionic Gonadotropin(HCG)産生腫瘍

性機能異常を呈した頭蓋内腫瘍のうち, その原因が腫瘍からのhuman chorinic gonadotropin(HCG)産生であると考えられる4例を経験した. 第1例は多飲多尿, 視力障害, 無月経を主訴とした21才未婚女性で内分泌学的にGH低下LH異常高値, FSH低値無反応で血中および髄液からHCGを証明した. 摘出標本からもHCGを証明し, 腫瘍からのホルモン産生を確認したが, 組織学的にはchoriocarcinomaであった. 第2例は多飲多尿, 視力障害, 思春期早発症を主訴とした11才男子で, 内分泌学的にLHの異常高値, FSH低値, 血中testosteroneの異常高値を...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1975, Vol.15 (suppl), p.1-2
Hauptverfasser: 峠本勝司, 玉木紀彦, 中井清彦, 大洞慶郎, 朝田雅博, 佐藤博美, 松本悟, 吉本祥生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:性機能異常を呈した頭蓋内腫瘍のうち, その原因が腫瘍からのhuman chorinic gonadotropin(HCG)産生であると考えられる4例を経験した. 第1例は多飲多尿, 視力障害, 無月経を主訴とした21才未婚女性で内分泌学的にGH低下LH異常高値, FSH低値無反応で血中および髄液からHCGを証明した. 摘出標本からもHCGを証明し, 腫瘍からのホルモン産生を確認したが, 組織学的にはchoriocarcinomaであった. 第2例は多飲多尿, 視力障害, 思春期早発症を主訴とした11才男子で, 内分泌学的にLHの異常高値, FSH低値, 血中testosteroneの異常高値を認め, 血中HCGを証明した. 鞍上部腫瘍で組織診断はtwo cell pattern pinealomaであった. 第3例は痙攣発作で発症し, 左半身不全麻痺と思春期早発症が加わった10才男子で, 内分泌学的に血中LH異常高値, FSHの低値無反応の所見あり, 血中testosterneの高値と血中HCGを証明し, その日内変動で2つのピークを得た. 脳スキャンで右大脳基底核視床部に腫瘍を認めLineac照射した.
ISSN:0470-8105