Granular cell tumor
granular cell tumor (myoblastoma)は中枢神経系では, 下垂体茎部に極めて稀に発生するものと考えられていたが, 我々は大脳半球にmass lesionとして存在した2症例を経験した. その臨床像並びに光顕及び電顕的検索による特徴的な所見を述べ, 更に組織培養による観察にもふれる. 〔症例〕症例1は4歳女児, 症例2は38歳主婦で, 共に頭蓋内圧亢進症状で初発しており, 症例1は左前頭部の大半を占める巨大腫瘍, 症例2は左頭頂部約3×4cmの腫瘍で, 何れも全摘出を行った. 症例1の脳スキャンは左前頭部に著しいincreased uptakeを示し, 血管写では拡張...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1973, Vol.13 (suppl), p.39-39 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | granular cell tumor (myoblastoma)は中枢神経系では, 下垂体茎部に極めて稀に発生するものと考えられていたが, 我々は大脳半球にmass lesionとして存在した2症例を経験した. その臨床像並びに光顕及び電顕的検索による特徴的な所見を述べ, 更に組織培養による観察にもふれる. 〔症例〕症例1は4歳女児, 症例2は38歳主婦で, 共に頭蓋内圧亢進症状で初発しており, 症例1は左前頭部の大半を占める巨大腫瘍, 症例2は左頭頂部約3×4cmの腫瘍で, 何れも全摘出を行った. 症例1の脳スキャンは左前頭部に著しいincreased uptakeを示し, 血管写では拡張したfrontopolar arteryが腫瘍の主たる栄養血管をなしているものの様で症例2では腫瘍部にほぼ一致して乏血管部を認めたが2例とも外頸動脈分枝の発達は認められなかった. 両例共に, 腫瘍は赤褐色, 一部黄白色, 硬い部分を混じていたが, 全体的には軽度易出血性の腫瘍であり, 共に硬膜内面に癒着していた. |
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ISSN: | 0470-8105 |