獣医学領域における炭酸ガスレーザー
「要旨」 近年, 技術の進歩により小型で操作性に富んだレーザー装置が開発され, 一般の動物病院にも普及するようになった. また, クオリティー・オブ・ライフの向上を目指した低侵襲治療という考えが重視され, 中でも過剰な出血や熱反応の少ない炭酸ガスレーザー手術が主流を占めるようになった. 本稿では, 獣医学領域における炭酸ガスレーザーについて, 小動物ならではの選択的手術である抜爪術について症例を交え解説する. 「1. はじめに」 獣医学領域においてレーザーの応用は, 1986年以降急速に広まってきた. この時代のレーザー治療は炭酸ガスレーザーもしくはネオジウム・ヤグレーザーの高出力を用い, 広...
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Veröffentlicht in: | 日本レーザー医学会誌 2017-07, Vol.38 (2), p.120-123 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 近年, 技術の進歩により小型で操作性に富んだレーザー装置が開発され, 一般の動物病院にも普及するようになった. また, クオリティー・オブ・ライフの向上を目指した低侵襲治療という考えが重視され, 中でも過剰な出血や熱反応の少ない炭酸ガスレーザー手術が主流を占めるようになった. 本稿では, 獣医学領域における炭酸ガスレーザーについて, 小動物ならではの選択的手術である抜爪術について症例を交え解説する. 「1. はじめに」 獣医学領域においてレーザーの応用は, 1986年以降急速に広まってきた. この時代のレーザー治療は炭酸ガスレーザーもしくはネオジウム・ヤグレーザーの高出力を用い, 広範囲に患部の切除・蒸散を行うことが主流であった. しかしながら機器も高価であり一般的には普及しておらず, 一部の診療施設のみで使用される状況であった. |
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ISSN: | 0288-6200 |