「さまざまな技術を駆使した分子イメージング」の特集によせて

身体への負担の少ないイメージング技術が, 今日の医療にもたらした恩恵の大きさは語るまでもない. こうしたイメージング技術の中で, X線CTやMRI, 超音波画像法が主に生体の「構造」を映し出すのに対し, PET(陽電子放射断層撮影)をはじめとする分子イメージング技術は, 文字通り生体中の「分子」を可視化することがその特徴である. 医療の分野では, こうしたさまざまなイメージング技術を目的に合わせて使い分け, さらに併用することで, それらの強みを最大限に引き出すことが求められる. 一方, 昨今ではこうした分子イメージング技術が基礎医学・生物学の分野でも大いに利用されている. 特に生きた実験動物...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2017-01, Vol.37 (4), p.447-447
1. Verfasser: 片岡洋祐
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:身体への負担の少ないイメージング技術が, 今日の医療にもたらした恩恵の大きさは語るまでもない. こうしたイメージング技術の中で, X線CTやMRI, 超音波画像法が主に生体の「構造」を映し出すのに対し, PET(陽電子放射断層撮影)をはじめとする分子イメージング技術は, 文字通り生体中の「分子」を可視化することがその特徴である. 医療の分野では, こうしたさまざまなイメージング技術を目的に合わせて使い分け, さらに併用することで, それらの強みを最大限に引き出すことが求められる. 一方, 昨今ではこうした分子イメージング技術が基礎医学・生物学の分野でも大いに利用されている. 特に生きた実験動物の生体内で, 特定分子や細胞の存在や挙動をリアルタイムに観察・追跡できることが大きな魅力の一つである.
ISSN:0288-6200