GL-II-12 Hypericin-PDTおよびALA-PDTのU937におけるATPルミネッセンスに及ぼす効果
Hypericinと光増感剤PpIXの前駆体である5-アミノレブリン酸(ALA)を用い, それぞれのPDT効果とATP産生量との関係を比較検討した. Hypericin-PDTにおいては, 照射時間に伴い細胞生存率が減少し, ATP産生量は照射に伴い増加した. また照射後インキュベーションすることにより, 照射直後細胞生存率の減少が見られなかったサンプルにおいて, 細胞生存率は約0%になり, それ以降増加しなかった. 生存細胞のATP産生量は, 照射後インキュベーションすることにより, 照射直後の細胞生存率とインキュベーション後の細胞生存率の差が最も大きかったサンプルにおいて最大になった. A...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本レーザー医学会誌 2010, Vol.31 (2), p.193-193 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | Hypericinと光増感剤PpIXの前駆体である5-アミノレブリン酸(ALA)を用い, それぞれのPDT効果とATP産生量との関係を比較検討した. Hypericin-PDTにおいては, 照射時間に伴い細胞生存率が減少し, ATP産生量は照射に伴い増加した. また照射後インキュベーションすることにより, 照射直後細胞生存率の減少が見られなかったサンプルにおいて, 細胞生存率は約0%になり, それ以降増加しなかった. 生存細胞のATP産生量は, 照射後インキュベーションすることにより, 照射直後の細胞生存率とインキュベーション後の細胞生存率の差が最も大きかったサンプルにおいて最大になった. ALA-PDTにおいて, 細胞生存率は照射時間に伴い減少したが, 90分以上照射すると再び増加した. また照射後のインキュベーションにより, 細胞生存率は60分照射したサンプルに大きな減少が見られ, 90分以上照射したサンプルは増加が見られた. ATP産生量においてはHypericin-PDT同様, 照射直後の細胞生存とインキュベーション後の細胞生存率の差が最も大きかった60分照射のサンプルが最大となった. U937細胞において, アポトーシスで細胞が死滅するときATP産生量が増加することがわかった. また, Hypericin-PDTにおいては, 照射後のインキュベーションが細胞のアポトーシスに重要な役割を果たすことが実証された. ALA-PDTにおいては, 照射量が大きすぎても一重項酸素の産生量が減少し, PDT効果が減少することがわかった. しかし, 照射のみでも, 照射後インキュベーションしても0%にはならなかった. |
---|---|
ISSN: | 0288-6200 |