GL-I-2 Talaporfin sodiumを用いたphotodynamic therapyは悪性グリオーマ細胞にapoptosisを誘導する

(目的) 悪性グリオーマ細胞に対するTalaporfin sodium(TS)を用いたphotodynamic thrapy(PDT)の細胞死誘導機序を解析する. (対象, 方法) A172, U251, T98Gの3種類の悪性グリオーマ細胞株を用い, TSを4時間曝露後にdiode laser(664nm)を用いたPDT(33mW/cm2, 10J/cm2)を施行した. 細胞株によるPDT感受性の差, T98G細胞を用いた細胞死形態, apoptosis関連事象検索(caspase-3活性, Phosphatidylserine露出, Annexin V/PI染色によるcell cluste...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2010, Vol.31 (2), p.183-183
Hauptverfasser: 秋元治朗, 堤将輝, 原岡嚢, 三木雄一, 平野和也, 別府正敏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:(目的) 悪性グリオーマ細胞に対するTalaporfin sodium(TS)を用いたphotodynamic thrapy(PDT)の細胞死誘導機序を解析する. (対象, 方法) A172, U251, T98Gの3種類の悪性グリオーマ細胞株を用い, TSを4時間曝露後にdiode laser(664nm)を用いたPDT(33mW/cm2, 10J/cm2)を施行した. 細胞株によるPDT感受性の差, T98G細胞を用いた細胞死形態, apoptosis関連事象検索(caspase-3活性, Phosphatidylserine露出, Annexin V/PI染色によるcell cluster解析, Tunnel法によるDNA ladder解析), さらにZ-VAD-fmk投与によるapoptosis抑制の有無を検討した. (結果) 3種類の細胞株のそれぞれに感受性の差はあれ細胞死が誘導された. T98Gによる検討ではTS25~30μg/ml投与下にPDT後12時間で50%の細胞死が得られた. 細胞死形態としては細胞質膨化が特徴的であったが, apoptosis関連事象のすべてが確認された. Z-VAD-fmkの濃度依存性細胞死抑制も認め, apoptosisの関与を確認した. (考察, 結論) TSを用いたPDTにより, 悪性グリオーマ細胞にapoptosisが誘導される.
ISSN:0288-6200