加齢黄斑変性に対する光線力学的療法の治療成績

【目的】当科で施行した加齢黄斑変性(AMD)に対する光線力学的療法(PDT)の治療成績を報告する. 【対象および方法】対象は平成16年8月から平成18年3月の間に近畿大学附属病院眼科にてPDTを施行したAMD症例78例80眼(男性57例, 女性21例, 平均年齢73.0±9.4歳)である. 症例の内訳はPredominantly classic CNV:36%, Minimally classic CNV:46%, Occult with no classic CNV:18%であった. 治療前後に視力, フルオレセイン蛍光眼底造影検査, 光干渉断層計を施行して治療効果の検討を行った. 【結果】...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 橋本茂樹, 松本長太, 国吉一樹, 下村嘉一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当科で施行した加齢黄斑変性(AMD)に対する光線力学的療法(PDT)の治療成績を報告する. 【対象および方法】対象は平成16年8月から平成18年3月の間に近畿大学附属病院眼科にてPDTを施行したAMD症例78例80眼(男性57例, 女性21例, 平均年齢73.0±9.4歳)である. 症例の内訳はPredominantly classic CNV:36%, Minimally classic CNV:46%, Occult with no classic CNV:18%であった. 治療前後に視力, フルオレセイン蛍光眼底造影検査, 光干渉断層計を施行して治療効果の検討を行った. 【結果】治療前の平均視力は0.20で, 治療6ヶ月後は0.24, 治療12ヶ月後は0.18であった. 治療前と治療後6ヶ月における視力変化は, log MAR0.3以上の変化で検討した結果, 改善症例が7眼(28%), 不変症例が10眼(40%), 悪化症例が8眼(32%)であった. 術後合併症は背部痛が2例(2.6%), レーザー後の眼底出血が5例(6.4%)あり, 内1例は重度の網膜下血腫を生じ手術加療を要した. 【結論】当科における光線力学的療法の経過は良好であった. しかし数%に網膜下血腫を含む重度視力低下症例があり, 治療には慎重な症例選択が必要と考えられた.
ISSN:0288-6200