生体組織における光CT画像に関するレーザ光散乱のグリッドフィルタ特性

生体組織の内部状態を検出する方法としては, X線CT画像診断法が代表的方法であり, また, 高周波, マイクロ波を用いたMRI画像診断も極めて重要な方法である. 光波帯でのCT画像は, これらの手法にはない, eVレベルの生体物性に基いた画像が得られる特徴があり, 今後の進展が期待される. 光波帯におけるeVレベルの電子現象に基く光学特性は, 屈折率と光吸収に関したものであるが, 生体組織の不均質性が0.1μm以上である場合には光散乱による効果が大きく, 光CTの画像は, 光散乱効果による乱れが生じる. 透過特性によって, 生体内部の状態を検出するためには, 散乱光を透過光と識別し, 信号処理...

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1. Verfasser: 宮崎保光
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:生体組織の内部状態を検出する方法としては, X線CT画像診断法が代表的方法であり, また, 高周波, マイクロ波を用いたMRI画像診断も極めて重要な方法である. 光波帯でのCT画像は, これらの手法にはない, eVレベルの生体物性に基いた画像が得られる特徴があり, 今後の進展が期待される. 光波帯におけるeVレベルの電子現象に基く光学特性は, 屈折率と光吸収に関したものであるが, 生体組織の不均質性が0.1μm以上である場合には光散乱による効果が大きく, 光CTの画像は, 光散乱効果による乱れが生じる. 透過特性によって, 生体内部の状態を検出するためには, 散乱光を透過光と識別し, 信号処理する必要がある. ここでは, 生体媒質中におけるランダム媒質現象による光散乱, 光吸収特性を明らかにし, 光散乱を空間フィルタ特性を持つグリッドによって識別する手法を提案している.
ISSN:0288-6200