8.ソノサージの組織障害に関する基礎的研究

ソノサージはオリンパス社製の超音波凝固切開装置であり, 現在本邦では消化器外科領域での内視鏡手術に繁用されているが, 頭頸部外科領域ではこれまで殆ど使用されていない. 本装置は組織損傷が極めて低く, 強力な止血効果と切開能を有し, 筋肉攣縮を起こさず, 側方への組織損傷も少なく, 高熱を発生しないため複雑な頭頸部領域手術に対する有用性は高く, 安全性も高いと考えられる. 今までの本装置のブレードは先端形状とその大きさに問題があり頭頸部耳鼻咽喉科領域の手術には不向きであった. 今回我々はオリンパス社と共同で先端形状の小型化細型化をはかり, 新しくメス型ブレードと鼻腔内手術用へら型ブレードを開発,...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2004, Vol.25 (2), p.108-108
Hauptverfasser: 岩田昇, 藤澤利行, 浜崎理佐, 早野嘉晃, 鈴木賢二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ソノサージはオリンパス社製の超音波凝固切開装置であり, 現在本邦では消化器外科領域での内視鏡手術に繁用されているが, 頭頸部外科領域ではこれまで殆ど使用されていない. 本装置は組織損傷が極めて低く, 強力な止血効果と切開能を有し, 筋肉攣縮を起こさず, 側方への組織損傷も少なく, 高熱を発生しないため複雑な頭頸部領域手術に対する有用性は高く, 安全性も高いと考えられる. 今までの本装置のブレードは先端形状とその大きさに問題があり頭頸部耳鼻咽喉科領域の手術には不向きであった. 今回我々はオリンパス社と共同で先端形状の小型化細型化をはかり, 新しくメス型ブレードと鼻腔内手術用へら型ブレードを開発, 基礎的データを収集し臨床使用に最良の形状機能について検討してきた. ソノサージ以外の装置を使用し, 切開時の熱影響の範囲につきサーモトレーサーによる発熱分布を測定し, 更にそれぞれの病理組織について比較検討したのでここに報告する.
ISSN:0288-6200