Non-ablative Skin Rejuvenationの現状と可能性

近年の非侵襲的なNon-ablative Skin Rejuvenationの発展は目覚しく, さまざまな機械による治療が行われている. Non-ablative治療は, 治療後のケアが必要ないことなど, 比較的気軽に取り組むことができるため, 一般にも認知されている. そのため, 治療を希望する対象年齢の幅が年少側にも年長側にも広がっている. 日本は, 高齢化社会をむかえ, 高齢者がいかに楽しく過ごすかが話題になることが多く, このことは, 美容治療においても例外ではない. 我々の施設においても, 60代以上の女性, さらには男性の治療希望者が増加している. 特に, ニーズが高い治療はInt...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2003-09, Vol.24 (3), p.219-219
1. Verfasser: 根岸圭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年の非侵襲的なNon-ablative Skin Rejuvenationの発展は目覚しく, さまざまな機械による治療が行われている. Non-ablative治療は, 治療後のケアが必要ないことなど, 比較的気軽に取り組むことができるため, 一般にも認知されている. そのため, 治療を希望する対象年齢の幅が年少側にも年長側にも広がっている. 日本は, 高齢化社会をむかえ, 高齢者がいかに楽しく過ごすかが話題になることが多く, このことは, 美容治療においても例外ではない. 我々の施設においても, 60代以上の女性, さらには男性の治療希望者が増加している. 特に, ニーズが高い治療はIntense Pulsed Light(IPL)治療である. この治療は色素斑をはじめとする毛細血管拡張症や肌理の乱れなどの光老化による諸症状を全体的に改善させるskin rejuvenation治療であるため, いわゆる若返りが得られるためだと考えられる. 最近は, さらに高周波Radiofrequencyを組み合わせた機種も登場し, 皮膚の感触の改善により良い効果が得られている. それでもなお皮膚のたるみの改善が得られず, 外科手術以外に方法がなかったが, ごく最近は全く新しいたるみ治療として強いRadiofrequencyによる治療がアメリカで話題を集めている. このように, 多くの治療方法で若返り効果が得られるが, 得られた治療効果の客観的評価は容易でないことも多い. 美容治療の分野では, 写真による評価が以前より行われているが, 皮膚の感触や小じわ, 皮膚色の改善などは, 多少の角度の違いで異なる見え方をしてしまう. そこで我々は, 治療結果を確かなものとして評価するための工夫を凝らし, 皮膚の表面形状を, 非接触型3次元解析装置, PRIMOSシステム(GFM社製)を用いて解析し, 皮膚色の変化を, 分光測色計を用いて解析した. 今回, 客観的に数値化したNon-ablative Skin Rejuvenationの評価の検討に, 年齢による改善効果の違いの考察を合わせて報告する.
ISSN:0288-6200