レーザー照射による生体光吸収特性変化

1.目的 一般に, 生体試料の光吸収特性を調べるには分光光度計が用いられている. 分光光度計で用いられている試料は新鮮なものであり, 熱変性を起こさない弱い光強度で測定されている. しかし, レーザー切除過程における組織状態は固相・液相・気相と変化する. これらの状態における光吸収特性は, それぞれ異なると予想される. そこで, レーザー切除過程における生体試料の光吸収特性を調べた. 2.方法 波長1064 nmのNd:YAGレザー(CW)を, 生体試料であるゼラチン(重量濃度10%)に照射した場合の透過レーザーパワーの経時変化を, PINフォトダイオードを用いて測定した. レーザー照射時にお...

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Hauptverfasser: 野田雅士, 錦野雅哉, 渡邉秀俊, 藤井雅浩, 橋新裕一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1.目的 一般に, 生体試料の光吸収特性を調べるには分光光度計が用いられている. 分光光度計で用いられている試料は新鮮なものであり, 熱変性を起こさない弱い光強度で測定されている. しかし, レーザー切除過程における組織状態は固相・液相・気相と変化する. これらの状態における光吸収特性は, それぞれ異なると予想される. そこで, レーザー切除過程における生体試料の光吸収特性を調べた. 2.方法 波長1064 nmのNd:YAGレザー(CW)を, 生体試料であるゼラチン(重量濃度10%)に照射した場合の透過レーザーパワーの経時変化を, PINフォトダイオードを用いて測定した. レーザー照射時におけるゼラチンの照射部位と, 透過レーザーの様子を撮影した. レーザーの入射パワーは4.5W, 入射ビーム径は4 mmφ, ゼラチンの厚さは7.0 mmである.
ISSN:0288-6200