整形外科におけるレーザーの応用

整形外科疾患の特徴から, レーザーの手術的治療への応用の必要性はあまり高くない. しかし, レーザーの特徴をよく理解すれば,(1) 低侵襲手術のために,(2) レーザーの特色を生かした, レーザーの整形外科的手術への応用は十分考えられる. 低侵襲手術としては関節鏡視下手術とレーザー椎間板除圧術 (Percutaneous Laser Disc Decompression: PLDD) である. 関節鏡視下手術は股関節にも応用でき, より低侵襲になるが, レーザーの反射や誤射や熱損傷による骨壊死が副作用として報告されており, 要注意である. PLDD には椎間板内圧の減少の他に, レーザーの光と...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2001, Vol.22(1), pp.5-14
Hauptverfasser: 井上, 和彦, 橋本, 俊彦, 関根, 千晶, 千葉, 純司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:整形外科疾患の特徴から, レーザーの手術的治療への応用の必要性はあまり高くない. しかし, レーザーの特徴をよく理解すれば,(1) 低侵襲手術のために,(2) レーザーの特色を生かした, レーザーの整形外科的手術への応用は十分考えられる. 低侵襲手術としては関節鏡視下手術とレーザー椎間板除圧術 (Percutaneous Laser Disc Decompression: PLDD) である. 関節鏡視下手術は股関節にも応用でき, より低侵襲になるが, レーザーの反射や誤射や熱損傷による骨壊死が副作用として報告されており, 要注意である. PLDD には椎間板内圧の減少の他に, レーザーの光としての作用により症状を改善していることが考えられる. 神経機能の改善作用である. レーザーの特色をいかした手術法としてヘストポルフィリンを使用する光力学的作用の選択的滑膜切除術がある.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.22.1_5