Bacteriaに対するPhotodynamic therapy(PDT)の有効性
<目的>悪性腫瘍に対する治療法であるPDTが, 細菌に対しても有効であるかを検討した. <対象と方法>菌種:MRSA(臨床分離株), H.pylori(臨床分離株) 薬剤:Photofrin,ME2906, Minomycin 実験1:MRSA菌液に0~250μg/ml濃度のPhotofrin,ME2906を加え1時間培養した. 各濃度の菌溶液を感受性測定用寒天培地に添加した後, 培地の中心(2平方センチメートル)にレーザー(25,50J/平方センチメートル)を照射した. 24時間後照射野のコロニー数をカウントした. 実験2:MRSA菌液に1,1/2,1/4, OMICに調整したMinomyc...
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Veröffentlicht in: | 日本レーザー医学会誌 2000, Vol.21 (3), p.260-260 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | <目的>悪性腫瘍に対する治療法であるPDTが, 細菌に対しても有効であるかを検討した. <対象と方法>菌種:MRSA(臨床分離株), H.pylori(臨床分離株) 薬剤:Photofrin,ME2906, Minomycin 実験1:MRSA菌液に0~250μg/ml濃度のPhotofrin,ME2906を加え1時間培養した. 各濃度の菌溶液を感受性測定用寒天培地に添加した後, 培地の中心(2平方センチメートル)にレーザー(25,50J/平方センチメートル)を照射した. 24時間後照射野のコロニー数をカウントした. 実験2:MRSA菌液に1,1/2,1/4, OMICに調整したMinomycin溶液を加え1時間培養した. 感受性測定用寒天培地に添加した後, 培地の中心(2平方センチメートル)に水銀・キセノンランプ(1,2,4J/平方センチメートル)を照射した. 24時間後照射野のコロニー数をカウントした. 実験3:H.pylori菌液に0~250μg/ml濃度のPhotofrin,ME2906を加え5分間培養した. 24well plateに各濃度の菌溶液を入れ, レーザー(25,50J/平方センチメートル)を照射した. 照射終了後の菌溶液をH.pylori専用培地に添加し, 72時間培養後コロニー数をカウントした. <結果>Photofrin,ME2906ともに薬剤濃度に依存した菌生存率の低下を認めた. また, UV単独に比べMinomycin併用ではより強いMRSA殺菌効果を認めた. <結語>(1)感染症局所治療における新しいアプローチとしてPDTは有効であると考えられた. (2)MRSAに対するUVの殺菌効果は, Minomycinを併用することにより, 増強されると考えられた. |
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ISSN: | 0288-6200 |