妊婦の子宮頸部初期扁平上皮病変に対するレーザー円錐切除術

当科において, レーザー円錐切除術が施行された子宮頸部の初期扁平上皮病変を有する妊婦 (n=13) の臨床成績について報告する. 12症例において, レーザー円錐切除術は妊婦4~5ヶ月に施行された. 術中の出血量は非妊婦に比べ有意に多かったが, 輸血を必要とした症例はなかった. 術後, 1例は妊婦23週において, 絨毛膜羊膜炎のため死産した. 妊婦34週および35週において早産した症例もあったが, 残りの症例はいずれも満期生産であった. 初回の円錐切除術から6年後に再発した1例は認められたが, 妊婦中に行うレーザー円錐切除術は安全で有用な手術手技であると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 2000, Vol.21(1), pp.27-30
Hauptverfasser: 吉岡, 知巳, 小川, 正樹, 大山, 則昭, 高橋, 道, 太田, 博孝, 田中, 俊誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科において, レーザー円錐切除術が施行された子宮頸部の初期扁平上皮病変を有する妊婦 (n=13) の臨床成績について報告する. 12症例において, レーザー円錐切除術は妊婦4~5ヶ月に施行された. 術中の出血量は非妊婦に比べ有意に多かったが, 輸血を必要とした症例はなかった. 術後, 1例は妊婦23週において, 絨毛膜羊膜炎のため死産した. 妊婦34週および35週において早産した症例もあったが, 残りの症例はいずれも満期生産であった. 初回の円錐切除術から6年後に再発した1例は認められたが, 妊婦中に行うレーザー円錐切除術は安全で有用な手術手技であると考えられた.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.21.1_27