血管内NPe6-PDT;新しいBalloon laser light diffuserを使用した実験的検討

(目的)Vascular PDTの内膜肥厚抑制効果について, 現在我々は第2世代の光感受性物質Mono-L-asparty1 chlorin e6(NPe6)を使用し実験的検討を行っている. 今回レーザー照射部位の血流遮断及び血管壁への均等な照射を目的としたレーザー照射用バルーンカテーテル(BLD)による, 動脈障害モデルでのPDTによる内膜肥厚抑制効果につき検討した. (方法)使用したBLDは径1.2mm, 発光部20mm, 最大拡張時4mmで, バルーンより全周性にレーザー光が透過照射される. BLDにPDT用レーザー光源として開発された半導体レーザー(波長664nm)を接続した. 雄NZ...

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Hauptverfasser: 長江恒幸, 会沢勝夫, 谷大輔, 内村智生, 石丸新
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(目的)Vascular PDTの内膜肥厚抑制効果について, 現在我々は第2世代の光感受性物質Mono-L-asparty1 chlorin e6(NPe6)を使用し実験的検討を行っている. 今回レーザー照射部位の血流遮断及び血管壁への均等な照射を目的としたレーザー照射用バルーンカテーテル(BLD)による, 動脈障害モデルでのPDTによる内膜肥厚抑制効果につき検討した. (方法)使用したBLDは径1.2mm, 発光部20mm, 最大拡張時4mmで, バルーンより全周性にレーザー光が透過照射される. BLDにPDT用レーザー光源として開発された半導体レーザー(波長664nm)を接続した. 雄NZW rabbit(体重2.5kg)にNPe6(5mg/kg,i. v. )投与後に右大腿動脈から2F-balloon catheterを腹部大動脈まで挿入後, balloonを拡張させて引き抜き, 動脈傷害モデルを作成した. NPe6投与1,3時間後, BLDを挿入しballoon傷害部位である右腸骨動脈をBLDバルーン拡張による血流遮断後, レーザー照射した(30J/センチ平方メートル). ControlはNPe6非投与balloon傷害+laser照射のみとした. PDT4日後, 2週間後に病理学的検討を行った. (結果)BLDによる血管内照射4日後の病理所見では, いずれもPDT効果による全周性の血管内側から外膜側までの広範囲なaccelular arterial mediaが観察された. 血管内照射後2週間時でも同様にaccelular arterial mediaが観察され, 内膜肥厚の形成が抑制された. (結語)レーザー光透過は血液の影響を受ける. Balloon laserdiffuserによるNPe6-PDTは目的病変部位への血管内照射が確実に施行でき, 臨床応用への有用性が示唆された.
ISSN:0288-6200