Nd-YAG Laserを用いたsinus node modification

「目的」 薬剤抵抗性洞性頻脈に対するNd-YAG Laserの応用を実験的に検討すること. 「方法」 心外膜側から1回照射30J(出力10W×3秒間照射)の反復照射を行い, 総エネルギー量と変性域との関係を求め, Nd-YAG Laserを用いたsinus node modification(SNM)の有効性に関して電気生理学的に検討した. 「結果」 1)総エネルギー量:E(J)と深達度:D(mm)の間に正の相関関係(D=0.04E+0.40, R=0.98)が得られた. 2)SNMにて, HR:127→101/min,MaxHR:187→144/minと有意に減少したが, 洞結節回復時間,...

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Hauptverfasser: 山下輝夫, 岡田昌義, 吉田正人, 中桐啓太郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」 薬剤抵抗性洞性頻脈に対するNd-YAG Laserの応用を実験的に検討すること. 「方法」 心外膜側から1回照射30J(出力10W×3秒間照射)の反復照射を行い, 総エネルギー量と変性域との関係を求め, Nd-YAG Laserを用いたsinus node modification(SNM)の有効性に関して電気生理学的に検討した. 「結果」 1)総エネルギー量:E(J)と深達度:D(mm)の間に正の相関関係(D=0.04E+0.40, R=0.98)が得られた. 2)SNMにて, HR:127→101/min,MaxHR:187→144/minと有意に減少したが, 洞結節回復時間, 修正洞結節回復時間, PQ時間やP波振幅などに影響は認められず, 新たな不整脈も誘発されなかった. 「まとめ」 Nd-YAG Laserを用いたsinus node modificationは, 合併症なしで意図するHRへ確実にcontrolでき, 今後薬剤投与に変わりうる治療法と考えられた.
ISSN:0288-6200