ホルミウム・ヤグレーザー照射の生体組織に対する影響について

Holmuim: YAGレーザーは,YAG母材にHolmiumをドープした個体より発振されるレーザーで, その波長は2.08μmと近赤外線領域にあり, 石英ファイバーで伝送できる最長の波長を持つ。この新しいレーザーは, 組織での光吸収が大きく, 照射部周辺の熱損傷が小さいという特性を持ち, 血管形成術や尿管狭窄の治療に用いられる一方. 結石破砕や骨組織の蒸散にも用いられている。 今回われれわれは, このHolmium: YAGレーザー照射による生体組織の影響を肉眼的ならびに病理組織学的に検討した。また, 既に広く臨床応用されているCO2およびNd: YAGレーザーと文献的に比較し, その安全性...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1996, Vol.17(1), pp.11-18
Hauptverfasser: 中之坊, 学, 田部, 哲也, 松永, 毅, 小倉, 雅実, 井上, 鐵三
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:Holmuim: YAGレーザーは,YAG母材にHolmiumをドープした個体より発振されるレーザーで, その波長は2.08μmと近赤外線領域にあり, 石英ファイバーで伝送できる最長の波長を持つ。この新しいレーザーは, 組織での光吸収が大きく, 照射部周辺の熱損傷が小さいという特性を持ち, 血管形成術や尿管狭窄の治療に用いられる一方. 結石破砕や骨組織の蒸散にも用いられている。 今回われれわれは, このHolmium: YAGレーザー照射による生体組織の影響を肉眼的ならびに病理組織学的に検討した。また, 既に広く臨床応用されているCO2およびNd: YAGレーザーと文献的に比較し, その安全性についても書及した。今後, Holmium: YAGレーザーのさらなる臨床応用が大いに期待される。
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.17.1_11