開頭術時のレーザー血流計による脳血流モニターの検討

「目的」 半導体レーザー血流計(LF21R, アドバンス社)を用い脳動脈瘤クリッピング術中操作によるCBF(脳血流量), CBV(脳血液量), Vel(流速)の変化を記録しその臨床的意義について考察する. 「方法」 平坦型probeをlarge vesse1の直上に当たらないよう脳実質に接触させ固着して測定した. 「結果」 呈示する症例は術後に脳虚血症状を起こした2例である. 1例は67歳, 女性, LtIC-PC動脈瘤clipping術操作により術中CBFが1.5Vから0.6Vに低下し, 術後脳虚血症状を生じた. 1例は59歳, 男性, A-com動脈瘤clipping術操作により術中CBF...

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Hauptverfasser: 金岩秀実, 平井長年, 口脇博治
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」 半導体レーザー血流計(LF21R, アドバンス社)を用い脳動脈瘤クリッピング術中操作によるCBF(脳血流量), CBV(脳血液量), Vel(流速)の変化を記録しその臨床的意義について考察する. 「方法」 平坦型probeをlarge vesse1の直上に当たらないよう脳実質に接触させ固着して測定した. 「結果」 呈示する症例は術後に脳虚血症状を起こした2例である. 1例は67歳, 女性, LtIC-PC動脈瘤clipping術操作により術中CBFが1.5Vから0.6Vに低下し, 術後脳虚血症状を生じた. 1例は59歳, 男性, A-com動脈瘤clipping術操作により術中CBFが1.25Vから0.25Vに低下し, 術後CTで前大脳動脈流域に低吸収域を生じた. 「結語」 本法により術中の脳循環動態の変化が安定して再現性をもって測定でき. 術中操作によりCBFが半分以下に低下した症例は術後神経症状を生じたことから手術操作の警告のsignになると思われる.
ISSN:0288-6200