ソフトレーザーの効果に関する基礎的研究
近年, ソフトレーザーが広範囲にわたり利用されている。ソフトレーザーの臨床効果には, 創傷治癒促進効果, 鎮静・鎮痛効果, 組織活性などがある。しかしながら, ソフトレーザーの作用機序については未だ明らかにされていない。そこで, ソフトレーザーの効果を培養下で明らかにするために, 我々は個々の細胞単位レベルでレーザー光照射が可能なレーザー光照射システムを試作・開発した。我々は, そのシステムを用い骨原性細胞株MC3T3-E1の増殖機能および形態変化について観察した。 非照射群と比較すると照射群は, 増殖が良好であった。また, 照射回数においては3回照射群が他の照射群よりも増殖が良かった。特に,...
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Veröffentlicht in: | 日本レーザー医学会誌 1992, Vol.13(4), pp.21-26 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, ソフトレーザーが広範囲にわたり利用されている。ソフトレーザーの臨床効果には, 創傷治癒促進効果, 鎮静・鎮痛効果, 組織活性などがある。しかしながら, ソフトレーザーの作用機序については未だ明らかにされていない。そこで, ソフトレーザーの効果を培養下で明らかにするために, 我々は個々の細胞単位レベルでレーザー光照射が可能なレーザー光照射システムを試作・開発した。我々は, そのシステムを用い骨原性細胞株MC3T3-E1の増殖機能および形態変化について観察した。 非照射群と比較すると照射群は, 増殖が良好であった。また, 照射回数においては3回照射群が他の照射群よりも増殖が良かった。特に, 周波数ではFモードが有意に大きな値を示し, Fモードで1日4分間3回照射を行った細胞は, 24時間後には継胞分裂を完了していた。ソフトレーザーの照射は細胞の機能発現を促進した。これらの結果より, ソフトレーザーの生物学的効巣ならびに直接的作用が明らかとなった。 |
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ISSN: | 0288-6200 1881-1639 |
DOI: | 10.2530/jslsm1980.13.4_21 |