レーザースペックル血流画像化法を用いた虹採血流速度の測定

レーザースペックル血流画像化法を用いて種々の負荷を加えたときの虹彩血流速度の変化について検討した. 対象は白色家兎各10羽20眼で, 片眼を処置眼, 他眼を対照眼として, 麻酔下で虹彩中央部下鼻側の血流速度と眼圧とを測定した. 前房穿刺後に眼圧は有意に低下し, 血流速度は10分, 30分後に有意に増加した. 硝子体注入後に眼圧は有意に上昇し, 血流速度は10分後に有意に減少したが, 30分後にほぼ注入前の値に復帰した. チモロール点眼2時間後に血流速度は有意に減少したが, 眼圧には変化は認められなかった. 同法を用いて虹彩血流速度の変化が測定でき, 臨床応用が可能な検査法と考えられる....

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1992, Vol.13 (1), p.66-66
Hauptverfasser: 古川英樹, 田川博, 菅野晴美, 藤居仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:レーザースペックル血流画像化法を用いて種々の負荷を加えたときの虹彩血流速度の変化について検討した. 対象は白色家兎各10羽20眼で, 片眼を処置眼, 他眼を対照眼として, 麻酔下で虹彩中央部下鼻側の血流速度と眼圧とを測定した. 前房穿刺後に眼圧は有意に低下し, 血流速度は10分, 30分後に有意に増加した. 硝子体注入後に眼圧は有意に上昇し, 血流速度は10分後に有意に減少したが, 30分後にほぼ注入前の値に復帰した. チモロール点眼2時間後に血流速度は有意に減少したが, 眼圧には変化は認められなかった. 同法を用いて虹彩血流速度の変化が測定でき, 臨床応用が可能な検査法と考えられる.
ISSN:0288-6200