大腸ポリープに対する経内視鏡的レーザー治療

大腸ポリープ17例にYAGレーザー接触照射を行った. 症例はpiecemeal polypectomy後の残存ポリープ10例, 扁平でスネアーポリペクトミーが困難であったポリープ5例と有茎性ポリープ2例である. 前者15例に対しては凝固用microtipを使用し, 照射条件は健常直腸粘膜に対する単発照射の基礎的検討より15W1秒とした. これら15例は照射前に組織学的な検索で腺腫またはm癌であったため, ポリープの完全消失を目的として行った. 有茎性の2例は高周波では漏電のため腸管損傷が危惧され, 茎切断の目的で照射を行った. 出血予防のため広拡散microrodで凝固後, microcutt...

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Hauptverfasser: 松葉周三, 後藤和夫, 野口良樹, 白木茂博, 神谷泰隆, 大原弘隆, 中山善秀, 飯田昌幸
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:大腸ポリープ17例にYAGレーザー接触照射を行った. 症例はpiecemeal polypectomy後の残存ポリープ10例, 扁平でスネアーポリペクトミーが困難であったポリープ5例と有茎性ポリープ2例である. 前者15例に対しては凝固用microtipを使用し, 照射条件は健常直腸粘膜に対する単発照射の基礎的検討より15W1秒とした. これら15例は照射前に組織学的な検索で腺腫またはm癌であったため, ポリープの完全消失を目的として行った. 有茎性の2例は高周波では漏電のため腸管損傷が危惧され, 茎切断の目的で照射を行った. 出血予防のため広拡散microrodで凝固後, microcutterで切断し, ポリープを回収した. 成績はpiecemeal polypectomy後に照射した1例に再発を認め, 全例に合併症は認めなかった.
ISSN:0288-6200