Nd-YAGレーザーによる食道・胃噴門部の癌性狭窄解除

食道・胃噴門部の癌性狭窄によって高度の通過障害を生じ経口摂取が不能となった6症例に対しそのquality of lifeの改善を目的としてYAGレーザーによる狭窄解除を行ったその結果6例中4例(66.7%)で七分粥以上の摂取が可能となり5例(83.3%)で自覚症状の改善をみた. また昭和62年12月から過去3年間にレーザー以外の治療を行った噴門部癌53例のうち高度の通過障害8例について経口摂取改善の面から治療効果を検討した. 化学療法単独の3例は全例経口摂取の改善が得られず. 手術例5例(全例非治癒切除例)で改善が得られたのは2例のみであった. 今回の検討により高度の通過障害を有する噴門部癌は...

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Hauptverfasser: 宮本英輔, 加納知之, 伊藤克昭, 山本恵祥, 松岡聡明, 亀谷章, 小林世美, 春日井達造
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:食道・胃噴門部の癌性狭窄によって高度の通過障害を生じ経口摂取が不能となった6症例に対しそのquality of lifeの改善を目的としてYAGレーザーによる狭窄解除を行ったその結果6例中4例(66.7%)で七分粥以上の摂取が可能となり5例(83.3%)で自覚症状の改善をみた. また昭和62年12月から過去3年間にレーザー以外の治療を行った噴門部癌53例のうち高度の通過障害8例について経口摂取改善の面から治療効果を検討した. 化学療法単独の3例は全例経口摂取の改善が得られず. 手術例5例(全例非治癒切除例)で改善が得られたのは2例のみであった. 今回の検討により高度の通過障害を有する噴門部癌はYAGレーザー治療の良い適応と思われる.
ISSN:0288-6200