直腸癌に対するレーザー治療の臨床応用

目的 直腸癌に対するレーザー治療を外科的切除不能症例及び術後吻合部狭窄を来たした症例に施行し良好な結果を得たので報告する. 対象と方法 本教室に於いて直腸癌症例20例にレーザー治療を行った. 手術不能症例に対するNd-YAGレーザー焼灼治療症例4例, アルゴンダイレーザーを用いた光線力学的治療(PDT)4例であり, 局所再発症例には, HPDを用いた金蒸気レーザーを用いたPDTを6例に施行した. 術後吻合部狭窄を来たした6例に対してはNd-YAGレーザー焼灼を吻合部の開大を目的として施行した. 結果 HPDを用いたアルゴンダイレーザーによる直腸癌治療は比較的早期の癌に行い, 治療効果は腫瘍の縮...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1987, Vol.8(3), pp.129-130
Hauptverfasser: 谷, 千秋, 木村, 幸三郎, 中島, 厚, 加藤, 孝一郎, 袴田, 安彦, 永楽, 仁, 佐嶋, 健一, 馬嶋, 亨
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的 直腸癌に対するレーザー治療を外科的切除不能症例及び術後吻合部狭窄を来たした症例に施行し良好な結果を得たので報告する. 対象と方法 本教室に於いて直腸癌症例20例にレーザー治療を行った. 手術不能症例に対するNd-YAGレーザー焼灼治療症例4例, アルゴンダイレーザーを用いた光線力学的治療(PDT)4例であり, 局所再発症例には, HPDを用いた金蒸気レーザーを用いたPDTを6例に施行した. 術後吻合部狭窄を来たした6例に対してはNd-YAGレーザー焼灼を吻合部の開大を目的として施行した. 結果 HPDを用いたアルゴンダイレーザーによる直腸癌治療は比較的早期の癌に行い, 治療効果は腫瘍の縮小, 周提の平坦化・潰瘍の改善が認められた.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.8.3_129