光線力学的療法(PDT)により3年以上生存した非切除肺癌症例

我々は1980年より1987年6月までに, 内視鏡的に早期と思われる肺癌で, 手術拒否もしくは低肺機能のために手術不能であった21症例に対してPDTを施行した. 症例は女性1例を含み腺癌1例の他はすべて扁平上皮癌でした. 21症例中3年以上の生存を認めた症例は5例で, 1例は女性であった. 組織型はすべて扁平上皮癌であり, 低肺機能による手術不能例が2例手術拒否によるものが3例であった. 1987年6月現在で生存している症例は4例で, 1例は肺炎により死亡しました. 21症例中2年生存例11例(52%), 3年生存例5例(23%), 5年生存例3例〔14%), 6年生存例1例(5%)であった....

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1987, Vol.8 (3), p.125-126
Hauptverfasser: 石井正憲, 加藤治文, 小中千守, 米山一男, 野口正之, 山本秀樹, 早田義博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は1980年より1987年6月までに, 内視鏡的に早期と思われる肺癌で, 手術拒否もしくは低肺機能のために手術不能であった21症例に対してPDTを施行した. 症例は女性1例を含み腺癌1例の他はすべて扁平上皮癌でした. 21症例中3年以上の生存を認めた症例は5例で, 1例は女性であった. 組織型はすべて扁平上皮癌であり, 低肺機能による手術不能例が2例手術拒否によるものが3例であった. 1987年6月現在で生存している症例は4例で, 1例は肺炎により死亡しました. 21症例中2年生存例11例(52%), 3年生存例5例(23%), 5年生存例3例〔14%), 6年生存例1例(5%)であった. PDT単独療法にて3年以上生存している症例1は74才男性で右肺上葉支B^2-b の扁平上皮癌でしたが, 手術拒否のためPDTが施行され3年10ケ月後に肺炎にて死亡しましたが, 死後の病理解剖にては, 癌の再発は認められませんでした.
ISSN:0288-6200