アルゴン・レーザーによる脊髄傷害後の生理機能変化に関する基礎的研究

ネコの1側脊髄後索を10秒間ずつアルゴン・レーザー (波長497mm, 先端出力200mw, 照射野直径2mm) にて照射した。 知覚誘発脳波 (S. E. P.) を生理機能モニターとして記録した。 S. E. P. は, 照射終了後4時間記録し, 照射終了直後のS. E. P. の変化が, 回復するか (S. E. P. recover) あるいは, 回復しないか (S. E. P. non-recover) を検討した。 実験終了後照射野脊髄は, 組織学的検索に供した。 照射終了後, S. E. P. の早期成分の消失した群は, 4時間後にも波形の回復を認めなかった。 組織学的には, n...

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1985, Vol.6(2), pp.23-27
Hauptverfasser: 江頭, 泰平, 吉井, 与志彦, 牧, 豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ネコの1側脊髄後索を10秒間ずつアルゴン・レーザー (波長497mm, 先端出力200mw, 照射野直径2mm) にて照射した。 知覚誘発脳波 (S. E. P.) を生理機能モニターとして記録した。 S. E. P. は, 照射終了後4時間記録し, 照射終了直後のS. E. P. の変化が, 回復するか (S. E. P. recover) あるいは, 回復しないか (S. E. P. non-recover) を検討した。 実験終了後照射野脊髄は, 組織学的検索に供した。 照射終了後, S. E. P. の早期成分の消失した群は, 4時間後にも波形の回復を認めなかった。 組織学的には, necroris を呈していた。 レーザー照射後, 早期成分の振幅減少を認めた群 (amplide reduction) には, recover 群と non-recover 群が存在した。 組織学的にrecover 群は, eolema を, non-rccoer 群は, necrosis を呈していた。 即ち, 照射直後のS. E. P. の波形および, 照射後のS. E. P. の波形変化を追跡する事により, 照射野の組織変化を知り得る可能性がある。 S. E. P. recover 群とS. E. P. non-recover 群には, 照射終了直後の振幅減少の割合に有意の差 (P
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.6.2_23