早期胃癌に対する内視鏡的Nd-YAGレーザー照射法の改善

我々は, 現在までに早期胃癌16症例(18病巣)に対し, 内視鏡的Nd-YAGレーザー照射治療を行ってきた. 病変存在部位, 形状, 大きさ, 範囲等により従来の非接触型照射法では照射野を適確にとらえる事が困難左場合があり, 追加照射を必要とした症例は4症例に認められた. 胃癌残存の主な原因としては, 内視鏡の機能的限界, 照射距離及び角度の不安定, 心拍動, 呼吸性移動による誤照射, 石英ファイバー先端の破損, GaSr-Jet併用による胃の過伸展などあるが, 照射直後に生じる反応性浮腫により病巣範囲が不明瞭となり, 辺縁のマーキングや, 肛門側の照射が困難と在ったことがあげられる....

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Veröffentlicht in:日本レーザー医学会誌 1984, Vol.5 (2), p.52-52
Hauptverfasser: 吉村克納, 張簡俊郎, 藤江篤, 土方春夫, 上野正見, 川口実, 斉藤利彦, 芦沢真六
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は, 現在までに早期胃癌16症例(18病巣)に対し, 内視鏡的Nd-YAGレーザー照射治療を行ってきた. 病変存在部位, 形状, 大きさ, 範囲等により従来の非接触型照射法では照射野を適確にとらえる事が困難左場合があり, 追加照射を必要とした症例は4症例に認められた. 胃癌残存の主な原因としては, 内視鏡の機能的限界, 照射距離及び角度の不安定, 心拍動, 呼吸性移動による誤照射, 石英ファイバー先端の破損, GaSr-Jet併用による胃の過伸展などあるが, 照射直後に生じる反応性浮腫により病巣範囲が不明瞭となり, 辺縁のマーキングや, 肛門側の照射が困難と在ったことがあげられる.
ISSN:0288-6200