東京都におけるHIV陽性献血者と問診票の重要性

輸血によるHIV感染の防止に繋げることを目的に,2012年から2014年の3年間における東京都赤十字血液センターでのHIV陽性献血者の特徴を検討した.HIV陽性と判明した献血者は,2012年23名,2013年15名,2014年14名の計52名であった.初回献血者は12名で,献血経験者は40名であったが,そのうち献血回数10回未満が26名,10回以上は14名であった.HIV関連の質問に対する回答以外に,献血者の情報からHIV感染を疑わせる特徴は認められなかった.輸血によるHIV感染を防止するためには,ウインドウ期の安全性を高める問診票が重要であるが,その問診票を効果あるものとするためには,献血者...

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Veröffentlicht in:日本輸血細胞治療学会誌 2016/06/30, Vol.62(3), pp.459-461
Hauptverfasser: 石丸, 文彦, 小島, 牧子, 鈴木, 雅治, 助川, 徹, 難波, 寛子, 松﨑, 浩史, 中島, 一格, 加藤, 恒生
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:輸血によるHIV感染の防止に繋げることを目的に,2012年から2014年の3年間における東京都赤十字血液センターでのHIV陽性献血者の特徴を検討した.HIV陽性と判明した献血者は,2012年23名,2013年15名,2014年14名の計52名であった.初回献血者は12名で,献血経験者は40名であったが,そのうち献血回数10回未満が26名,10回以上は14名であった.HIV関連の質問に対する回答以外に,献血者の情報からHIV感染を疑わせる特徴は認められなかった.輸血によるHIV感染を防止するためには,ウインドウ期の安全性を高める問診票が重要であるが,その問診票を効果あるものとするためには,献血者がその重要性を理解し,HIV感染のリスクを自覚するなど,多方面にわたるアプローチが必要と考えられる.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.62.459