北海道赤十字血液センターにおける洗浄血小板の技術協力(過去4年間の実績)
「はじめに」濃厚血小板製剤(PC)による非溶血性輸血副作用の多くはPC中の血漿を除去することによって減少・消失することから, 血漿中の成分に起因すると考えられる1)2). 当センターでは, 2004年より技術協力として洗浄PC(Washed-platelet concentrates:W-PC)を医療機関に提供している. 当初はPCに洗浄置換液としてブドウ糖加酢酸リンゲル液(G-sol)3)を添加して遠心後上清を除去し, 再びG-solを添加する方法で洗浄置換PCを調製していたが, 2007年からは調製工程を簡略化し, PCを遠心し血漿を除去後, 血小板保存能に優れた洗浄置換液M-sol4)5...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2012, Vol.58(4), pp.552-554 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」濃厚血小板製剤(PC)による非溶血性輸血副作用の多くはPC中の血漿を除去することによって減少・消失することから, 血漿中の成分に起因すると考えられる1)2). 当センターでは, 2004年より技術協力として洗浄PC(Washed-platelet concentrates:W-PC)を医療機関に提供している. 当初はPCに洗浄置換液としてブドウ糖加酢酸リンゲル液(G-sol)3)を添加して遠心後上清を除去し, 再びG-solを添加する方法で洗浄置換PCを調製していたが, 2007年からは調製工程を簡略化し, PCを遠心し血漿を除去後, 血小板保存能に優れた洗浄置換液M-sol4)5)に血小板を再浮遊させる置換PC(R-PC)6)を調製している. しかし, 医療機関に提供されているR-PCの性状や輸血効果についての詳細な報告はない. 今回, 過去4年間に調製したR-PCの性状や輸血効果について報告する. |
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ISSN: | 1881-3011 1883-0625 |
DOI: | 10.3925/jjtc.58.552 |