18. 輸血時に見られる症状・徴候はすべて輸血副作用か?~主治医意見聴取・患者状態調査を併用して
【はじめに】当院では, 看護師が輸血時の患者の状態を観察し記録した容態記録票を輸血療法委員会で検討する. 主治医意見聴取, 輸血時患者状態把握も併用したので報告する. 【対象と方法】平成22年1月~平成23年7月までの輸血患者容態記録票に記載された症状・所見が輸血副作用によるものかを調査した. チェックした項目および判定基準は, バイタルサインおよび厚生労働研究・高本班の輸血副作用の種類と判定基準を参考にした. 【結果】平成22年1月9日~平成23年7月24日までの総輸血数はRC1015バッグ, PC87バッグ, FFP57バッグ. バイタルサインの変化や症状・所見が記載されたのは105バッグ...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2012, Vol.58 (1), p.71-71 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】当院では, 看護師が輸血時の患者の状態を観察し記録した容態記録票を輸血療法委員会で検討する. 主治医意見聴取, 輸血時患者状態把握も併用したので報告する. 【対象と方法】平成22年1月~平成23年7月までの輸血患者容態記録票に記載された症状・所見が輸血副作用によるものかを調査した. チェックした項目および判定基準は, バイタルサインおよび厚生労働研究・高本班の輸血副作用の種類と判定基準を参考にした. 【結果】平成22年1月9日~平成23年7月24日までの総輸血数はRC1015バッグ, PC87バッグ, FFP57バッグ. バイタルサインの変化や症状・所見が記載されたのは105バッグ(RC97バッグ, PC6バッグ, FFP2バッグ), 137症状. 検討の結果, 輸血副作用と判断:9バッグ, 14症状, 主治医否定・委員会が副作用と判定:4バッグ, 5症状, 委員会が否定:2バッグ, 2症状, 副作用を否定:90バッグ, 116症状であった. 血液センターへの調査依頼は4例(抗HLA抗体陽性2例)であった. 副作用を否定した理由は, 患者の病態等による症状との判定が58%, 手術による症状との判定が20%, 等であった. 【結論】血液製剤投与中に見られる症状・所見は, 患者の状態・病態による症状・所見によるものも多く, その症状・所見が輸血によるものであると判断するためには主治医意見聴取や患者状態把握・情報収集が必要であった. |
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ISSN: | 1881-3011 |